チェスの天才少女＝寺尾さん、全伯大会４連覇

5月27日（木）

　スザノ市の日系四世、寺尾ジュリアナ（一二）さんが十四日から十六日まで、ミナス・ジェライス州ポッソス・デ・カルダス市で行われたチェスの全伯選手権大会幼少女の部に参加、四年連続で優勝し、十二月にギリシャのクレタ島で開かれるチェス世界選手権大会への出場権を得た。
　寺尾さんはまた、三月にサンパウロ州アウチノポリス市であったパン・アメリカン大会予選では青少年の部（二十歳まで）でも優勝。八月のパン・アメリカン大会（パラグアイ・アスンシオン）への出場も予定する。
　全国選手権を振り返って寺尾さんは「準決勝の時点では三位だったが、逆転優勝できた」と、ほっとした様子。だが、「ギリシャの世界大会は支援者がいないので（出場は）無理かもしれない」と残念がる。
　監督で父親のルイさんは「空いている時はたいてい、インターネットでチェス。サンパウロ市のマツウラ・ジェラウド先生にも指導してもらっている」と、娘の努力を称えた一方で、「ジュリアナを海外の大会に参加させ強豪相手との対戦経験を積ませたいが、大変な経費がかかる。やはり援助がないと、難しいですね」と語っていた。