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サンパウロ市東部=シンガプーラで発見=日系男性誘拐事件、11日目に解決

5月26日(水)

 日系のシロモ・ナオキ・リカルドさん(二五)が二十四日、十一日ぶりに無事誘拐犯から救出された。リカルドさんは十三日午後六時ごろ、サンパウロ市東部ヴィラ・ダリラ区の自宅前で、三人組に自家用車アウディごと連れ去られていた。父親は繊維関連の会社を経営しており、身代金目的で誘拐されたとみられている。二十五日付アゴラ紙が報じた。
 リカルドさんは、サンパウロ市東部サン・ラファエル公園区モーロ・ダス・ペドラ街のシンガプーラ団地の一室で発見された。陸軍警察は匿名の密告電話に基づき、団地周辺を一斉捜査。団地の主婦のひとりが「先週から一人の若い男がアパートの一室に拘束されていて、その隣に見張り番がいる」などと捜査員に証言したことが決め手となった。
 踏み込んだ当時、リカルドさんは手錠をかけられ、ベッドに横たわっていた。警察は見張り番のアンドレ・ビスポ・ドス・サントス(二五)とジャケリーニ・クリスチーナ・ロペス(二三)の両容疑者を逮捕。三八口径のピストル、手錠や変装用のカツラを押収した。
 警察ではこの二人のほかに、少なくとも三人が事件に関与しているとみているが、まだ特定できていないという。