5月25日(火)
保健省は「翌日のピル」としてよく知られる緊急避妊薬の公共保健機関への配布を五〇%増やす考えで、それに対し、同避妊薬の使用は中絶にあたるとみる宗教関係者、医師らの間で論議が高まっている。
女性運動団体によると、昨年、同避妊薬は二千都市で十二万個以上が配布された。性行為の後七十二時間以内に飲むと、子宮内の膜が剥離(はくり)し、受精卵の着床を妨げるという。
カトリック教会は、受精卵は生命の始まりを意味し、着床前であっても中絶に当たるとみる。国際産婦人科協会は、妊娠は着床以後とみなしているが、医師の間でも見解が一致しているわけではない。
(フォーリャ・デ・サンパウロ紙四月十一日)