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地域に開かれる「憩の園」=住民対象、大豆食講習会も=講堂完成したら毎日慈善活動を

5月20日(木)

 救済会(左近寿一会長)は外に開かれた施設づくりを目的に、十四日から、憩の園(グアルーリョス市)で地域住民を対象とした無料の各種講習会をスタートさせた。初日のテーマは、パンの焼き方。生け花(二十三日)、大豆食品(六月四日)などが予定されている。同会は先ごろ、屋外講堂の建築に着手したばかりで同講堂が完成すれば、毎日、何らかの慈善活動を実施する方針。一連の講習会で感触をつかみたい考えだ。
 アウキミン州知事夫人が主宰する「社会連帯基金」より、オーブンやミキサーなどパンを焼くのに必要な調理器具一式が寄贈された。これを受けて、講習会が開かれる運びになった。
 同園の栄養士、エジナ・カズエ・ニシジマさんが講師を務め、レシピや衛生上の注意点などを説明。受講者は、ニシジマさんの指導で実際、小麦粉を練り、焼き上がった後、試食した。
 「家に帰ったら、絶対につくってみる」と意気込む女性の姿も見られた。
 救済会は、地域住民の日常生活に密着した内容を取り上げていく。アルコール・麻薬中毒について考える場もつくる予定だ。
 事務局は「住民にとって、憩の園が必要だと認識してもらえれば、施設の安全も確保出来る」と治安の維持にも効果が現れることを期待する。
 屋外講堂の隣接には、介護福祉センターも建設。ランショネッチや手芸品の販売コーナーが設置される。受講者の作品を販売、利益を地域に還元する考えだ。