5月18日(火)
三重県人会文化援護協会(石橋通之進会長)は第二回クラブ対抗剣道大会を二十三日午前八時から、ブラジル日本文化協会体育館(ガルボン・ブエノ街三八一番)で開催する。
大会には三重、佐賀のチームのほか、国士館、ピラチニンガ、スザノ、福博、文協の各クラブが参加。ブラジリア、ロンドリーナ、クリチーバからのクラブと合わせ、計十六団体・四百八人の選手が出場する。カテゴリーは男女共に幼々年、幼年、少年、段外、初段・二段、三段以上と、五人の団体戦がある。
案内に来社した協会剣道部の竹内憲一部長は「家族そろって十六年前に始めました。長女、次女とも続けており、礼儀正しく育ってくれた」と語った。
夫人の大恵子さんは「体が丈夫でなかったので、始めたが礼に始まり礼に終わる剣道の精神が、素晴らしく、練習中は無我夢中になれる」と、剣道の素晴らしさを強調。
また、協会の磯部衛一第一副会長は「もっと普及させたいが、防具など結構高く、障害になっている。それでも下は六歳から上は八十八歳の木村三雄三段まで八十人の会員が剣道に励んでいる。掃除や雑巾掛けは全員で行い、練習後は神棚に手を合わす習慣を教えている」。
木村三男さんは「戦前の武道精神が薄れて来ており、精神鍛練というよりスポーツ感覚でやっている」と話した。
最後に協会評議委員会々長の多川孝さんは「竹内さん一家のボランティアで剣道部を支えてもらっているのは、大変有り難い」と語っていた。