5月12日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】市販のディーゼル油に五%のビオディーゼルを混合する「B5計画」が、〇五年から実施されると鉱動省が発表し、話題になっている。
リベイロン・プレット市のサンパウロ大学(USP)は、ビオディーゼルの生産に伴って副産物も大量に出るので、その利用法開発のため研究室を立ちあげた。同市で開催されたアグリ・ショーでは、ビオディーゼルで運行するトラックやトラクターの展示が行われた。
「B5計画」には、すでに二十五社が参加を名乗り出ている。ビオディーゼルは、ディーゼル機関車や工業用燃料にも利用される。サトウキビのアルコール精製所は、製造工程の異なるビオディーゼル用として新しい工場を新設している。
ビオディーゼルは、大別して二種類ある。サトウキビのアルコールと植物油だ。植物油はヒマや大豆、ひまわり、綿、菜種、デンデー、マカウバ、ペキ、リクリなどから搾油する。
ヘクタール当たりの搾油量は、大豆が四百リットル、ひまわりが八百リットル、デンデーが六千リットル、ペキは三万二千リットル。ペキは、多年草のため収穫まで時間がかかる。ペキの栽培には、ミナス州が最適。ヒマ栽培も、北東伯地方の新産業として有望視されている。家庭用や営業用の廃油回収も、検討されている。