エコノーミア

5月12日(水)

 ブラジルの市場では知られていない「トウモロコシのおしるこ」がブラスフリゴ社で開発され、米国から千百万ドルの受注を取った。同社は他にも、米国人が常食するトウガラシの加工品八種類やトマトの加工品十種類の野菜食缶詰めを米国向けに開発した。同社は米バイオ・テロ法適用のもとに米国の卸ネットや弁当缶づめメーカーと提携して本格生産に入る。
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 ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、リオ市のスラム街の住民は家電のローンは期日に払うが、電力料金は滞納するという。スラム街は電力料金を滞納しても、配電会社の職員が住民の抵抗を恐れて電力をカットしない。ポン・デ・アスーカルの調査では、金持ちや貧乏人にかかわらず少し割引すると、長い行列に辛抱強く並んで買うという。
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 いまモーター・ファンの間で四輪駆動が、人気を呼んでいる。スポーツ・カーやピックアップなどのオフロードでは、七〇%が四駆で占められている。穴だらけでぬかるみの多い悪路が魅力らしい。通勤用乗用車の売れ行きが伸び悩む現在、四駆は生産に追われている。長い間、四駆といえばトヨタのバンデイランテスしかなかった。いまや各社が四駆を発表、値段は六万四千レアルから五十六万七千レアルとある。
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 伯字誌によれば、二〇一二年十二月二十日フォトンベルト(光粒子帯)に銀河系宇宙がすっぽり収まる。過去十年をその前に比較すると地震は四倍、異常気象や大火、洪水など四・一倍増えた。世界経済はフォトンベルトに向けて、カウントダウンに入ったという。世界の動きをフォトンベルトの座標軸で見ると納得ができるというのだ。伯字誌は食糧基地ブラジルの重要性が、さらに注目されるとしている。