5月8日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】リオ市の犯罪組織撲滅のため出動を予定している陸軍の経費は、一千万レアルに上る見通しだ。陸軍は現在、連邦政府と州政府と追加予算について交渉を行っている。
また政治色が濃い理由で出動する陸軍の法的根拠も明確にされていない。作戦遂行中に何らかの問題が発生した場合、後に裁判所に報告する義務を追わずに行動できるよう、兵士らは特別な法的措置を受ける必要がある。「法的支援が我々の主な懸念材料だ」と陸軍スポークスマンのエレーノ将軍は発表した。
同将軍はまた、犯罪組織撲滅作戦における陸軍の役割はまだ確定されておらず、作戦の開始期日も十日に予定されているリオ州政府と連邦政府の会議で正式決定されると発表した。「陸軍はファベーラ(貧民街)の丘に上ることはない」と言明しつつ、陸軍は重要拠点の包囲、占拠作戦に参加することになるだろうと述べた。
陸軍の出動をめぐっては当初、防衛省はゴイアニア市のエリート部隊が派遣される予定と発表したが、この部隊の派遣はさらに費用がかさむ点が問題となっていた。陸軍は状況をより把握している点でリオの部隊の出動が適当とみている。
昨年三月一日から十三日まで実施されたグアナバーラ作戦では、防衛省は七十万レアルの予算を陸軍に投入している。