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「特に日伯交流に力」=県連、組織改編し再出発

 5月7日(金)

 ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は従来十八あった県連内の委員会を十の委員会に整理、統合することを決めた。実効性の低い委員会を減らし、組織をスリム化することでより内容を充実させることが目的。十の委員会には監査役会の提案で設置された「日伯交流促進委員会」も含まれており、デカセギ問題や在外選挙などを担当する。
 組織改編は四月三十日の代表者会議で執行部が提案、賛成多数で承認された。
 これまでの委員会には財務委員会や慰霊碑委員会、ふるさと巡り委員会など十分に機能しているものに加え、名ばかりで活動の実体がほとんどない委員会も含まれていた。
 「若い世代を県連の活動に取り込み、人材を育成したい」という中沢会長の意向から、ASEBEXや県人会青年部を統括する「青年懇親委員会」が新設されたほか、「日本とのつながりは不可欠」との監査役会の提案で「日伯交流促進委員会」も設置。コロニア全体で取り組むべきデカセギ問題や在外選挙権運動などを担当する。中沢会長自らが委員長を務める。中沢会長は「今回の改編で、より活動が充実するはず。特に日伯交流促進委員会には力を入れたい」と話している。
 改編に伴う委員会は次の通り。会計担当の財務委員会▽ふるさと巡りや海外日系人訪日団担当の交流委員会▽各種スポーツ担当のスポーツ委員会▽慰霊碑管理や参拝準備担当の慰霊碑・上陸記念碑委員会▽機関紙やHP担当の広報・情報委員会▽カラオケなど担当の芸能委員会▽文化行事や夫人活動担当の文化・婦人委員会▽ASEBEXや青年部担当の青年懇親委員会▽日伯経済交流など担当の産業促進委員会▽デカセギや在外選挙権担当の日伯交流促進委員会――となる。