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対亜貿易が活発に=輸送インフラお粗末

5月5日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】アルゼンチンの経済危機で頓挫していた対亜貿易が、再び活発化している。伯亜間にメルコスール協定が締結されて十三年になり、年間百二十億ドルの商品が往来するのに伯亜国道のインフラ整備はお粗末だ。
 サンパウロ市とブエノス・アイレス市を結ぶヴィア・メルコスール二千三百七十キロメートルは、両国の政治家から忘れ去られ穴だらけ。国道の照明は、ほとんどない。亜国の国道警察は積み荷強盗とグルで、無法地帯。
 〇三年にブラジルからアルゼンチンへ向かったトラックは前年比で四〇・六五%増。ブラジルへやって来たトラックは、前年比で一一・六八%増となった。同国道を利用するのは、八〇%がブラジルの車両、二〇%がアルゼンチンとチリ。
 電子部品や香水、コーヒーなどの高額商品のために払うガードマンやGPS(監視衛星)システム、消耗の激しいタイヤなどの費用が負担になっていると運送会社の苦情が多い。
 トラック野郎七日間の長距離輸送は、重労働の旅。停留する町々で過ごす酒池肉林が旅の慰めになっている。大型トラックが、横転してない日はない。トラックの整備に問題があって横転したら事故といい、飲み過ぎて横転したら悲劇という。月給は千七百レアル、手当が付いて三千五百レアルの時もある。