「高田馬場が懐かしい」とはペルーのトレド大統領だ。九四年三月からの半年、早大で研究生活を送っていた過去がある。先日リマを訪問した大学総長を官邸に招いた席で漏らした言葉だそうだ。
その後、総長はサンパウロで開かれたOB主催の懇談会に出席、「現実の政治に介入することはあり得ないが大学は親トレド派」と語っていた。なぜか―。大統領の「補佐役」として活躍する大学教員がリマにいて両国間の橋渡しに尽くしているのだ、と。
フジモリ氏の話題になったところで、大学OBが「いま支援しているのは拓大のようだが帰国するときには早稲田での講演会も可能か」と質問。
総長は「難しい」と首を振った。日本の「学閥」が国際政治の動向を左右することもあるらしい。 (大)
04/05/04