5月01日(土)
三十日午前八時半ごろ、サンパウロ市地下鉄アナ・ローザ駅で、線路の変換機がショートを起こして故障し、第一青線が同午前十時ごろまで不通になった。ちょうど出勤時で、約五万人の市民が足を奪われた。同日午後には同市のバス運転手と車掌らがスト入りするかどうかを検討。同午後三時の情報では、会議の結果はまだ出ていなかったが、もし決行となれば三日(月)にスト入りする予定だという。どちらも市民に大迷惑な話である。
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麻薬密売組織、TCP(元祖第三コマンド)の首領は、リオ市西部のコレイア・ファベーラに武器庫四カ所を隠し持っているー。市警は裁判所の許可を得、同組織の金庫番が使う電話を盗聴して情報を入手。武器庫は先週警察に発見され、地雷を保管していた武器庫と同様のものだという。二十八日に逮捕された金庫番はパラグアイの密輸業者から銃器や爆発物を購入していた。
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上下両院議長が〇五年二月の任期満了に伴いどちらかが再選されない場合、ジルセウ官房長官の議長入りが音沙汰されている。ジニス不祥事以来、雲行きの悪いジルセウ長官は各方面から圧力を掛けられ、不快感を側近にもらした。特に経済政策では大幅に権限を縮小され、最低賃金の決定はパロッシズムの勝利とまでささやかれた。政治の根回しでは、レベロ政調会長にお株を奪われている。
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世界最大のグアラニ地下水脈につながる、サンパウロ州リベロン・プレット地方の井戸水に、保健省の許容基準を上回る金属(鉛、鉄、マンガンなど)が含まれていることが、環境衛生技術公社(Cetesb)の報告で判明した。しかし、六カ所の水脈から汲み上げたサンプルのうち、浄化処理が必要なものは一〇%で、残りは水質に問題がないという。