5月1日(土)
「第十五回全伯囲碁名人戦」(ニッケイ新聞社主催、日本棋院南米本部後援)の決勝トーナメントが二十五日午後、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の同本部であった。日本の規定でアマ六段の烏山久夫さん(七〇、千葉県出身)が顧世峻さん(中国棋院所属、アマ六段)を中押勝で退け、優勝した。
この大会は予選リーグの各段トップが一段上のクラスの出場権を得られるため、コロニアでよく親しまれている。アマ二段の山下・ケンジ・ファビオくん(一一)が四段戦まで勝ち上がり関係者を沸かせた。 烏山さんは「特に、感慨というものはありませんが、もっとアカデミックに勉強して、あと二目強くなりたい」と気持ちを新たにしていた。
決勝トーナメントの結果は次の通り。優勝=烏山久夫、二位=顧世峻、三位=ロナウド・マタヨシ、四位=鈴木嬉四郎。敬称略。