4月27日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】警察はサンパウロ市で四月五日、大手電話会社テレフォニカの社長室などを捜索し、同社とブラジル・テレコム、テレマールの固定電話会社三社の長距離、国際電話会社エンブラテルの買収により、電話料金を「最大限に値上げできる」と記した社内文書を副社長の机の上から押収した。
今回の捜索はテレフォニカが下請け会社のCobra SP社を倒産させたという告発内容を捜査する一環として裁判所が令状を発行した。警察が押収した社内文書は八十キロに及んだ。
テレフォニカは三社にとって最大の競争相手であるエンブラテルを買収した後、料金割引を減らし、あるいはなくすことで七億五千万レアルの増収を見込んでいた。固定電話市場では「最大限の値上げ」により、二億四百万レアル以上が儲かると試算していた。
同文書に記された内容を実施すればカルテル形成に当たると警察はみなしている。
ナヴァーロ・テレフォニカ副社長は同文書を「ばかげたゴミにすぎない」と説明。どうしてゴミが机の上にあるのかとの質問には「私の机の上はとてもちらかっている。警察もそれを秘書に話していた」と返答した。