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日語講座譲渡を発表=文協、日文連の両トップ

4月27日(火)

 【既報関連】ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)が今年七月一日付けで、日本語講座を日伯文化連盟(槙尾照夫会長)に無償譲渡する。両団体は二十三日、合同記者会見を開き、これまでの経緯などを報告した。
 日文連は六階スペースを賃借する形で運営。文協の「江副式」と独自の教授法の二本立てで、授業を進める。現在使用中の二階部分は、所有者である文協に返す。生徒数は六百七十八人で文協の四百五十五人が加わるため、約七割増の千百三十三人に膨らむ。
 西川悦治日文連第二副会長は「ブラジル社会に日本語学習の需要があり、それをどんどん、掘り起こしていきたい」と述べた。
 日文連は九七年より、赤字経営に苦しんでいたが、負債は既に、すべて清算。新規事業に乗り出していきたいという。サンパウロ大学日本文化研究所の維持運営主体が今年十一月から同連盟から同大学に移るため、余裕も生まれる。
 文協は、改革準備委員会の最終報告書で日本語講座がほかの学校、団体と競合していると認識。昨年七月から、日文連に譲り渡す方向で話を進めてきた。同講座は文協にとって収入源のひとつだが、切り離すことについて、上原会長は「外国語学校の運営は経費がかさむもの」として、明確な返答は避けた。