エコノミーア

4月21日(水)

 政府は、新最低賃金の設定で苦慮している。〇二年の統計で月収が最低賃金と同額の所得者は、七千八百十七万人いる。最低賃金以下の人が全ブラジル人の四人に一人の二四・一%で、千八百八十四万人いる。最低賃金またはそれ以下の人を地域別にみると北東部が四一%、北部が二七%、中央西部が二二・二%、南東部が一六・六%、南部が一六%となっている。
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 最低賃金の年金または遺族年金を受領する人は、全伯で千百四十三万人。最低賃金の老齢年金と身体障害者年金を受領する人が、二百三十五万人。最低賃金で労働する人が八百五十万人いる。〇四年の最低賃金が二百五十六レアル以上に設定された場合、一レアル引き上げられる毎に国庫の出費は一億四千三百万レアル増える。
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 自動車メーカーの最新技術と全ての検査努力にかかわらず、欠陥車のリコールが絶えない。九一年にリコール第一号が始まってから四百六十八万台が運転手に生命の危険があるとしてリコールされた。しかし、部品交換に持って行ったのは半数。リコールされたのを知らない人も多い。メーカーもリコール発表は法令の求めに応じ、こっそり控えめに行うだけで消費者には伝わり難い。 
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 全国医師協会(AMB)が二千二十一人の消費者事故を調査したところ、千四百六十五件の事故が製品についての認識不足が原因で、犠牲者は多くが子供であった。問題の製品は家庭常備薬、洗剤、衛生製品、化学薬品の順。注意事項として製造元不明、内容証明のレッテル不在、包装材が破損、説明書を読まない、子供の手の届く所に放置、台所に危険な薬品を置く、大量購入をして小瓶に詰め替え、他の者には知らせない、が挙げられる。