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スラム街喪に服す リオ=ボスの埋葬へ400人参列=住民、不毛の紛争で戦慄

4月17日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】リオ市のスラム街ロッシーニャの住民四百人が十五日、ボタフォーゴのサンジョン・バチスタ墓地で行われたボス、ルシアノ・B・シウヴァの告別式に参列した。ボスの親族や同僚らは復讐を誓って野辺の送りをした。ボスの死により新たな緊張感が、みなぎっている。
 ロッシーニャの商店や学校、銀行は喪に服し、自主的また恐怖のため閉店した。当日は露店商や行商人も、喪に服した。市役所のゴミ回収も中止。タクシーもバスも停止、軍警千三百人だけが市街をパトロールしていた。
 スラム街には麻薬の販売拠点〃ボッカ〃と〃デリバリー〃という小口の配達要路が複雑に巡らされている。軍警は十五日、全要路を完全に封鎖した。一時的に麻薬販売網を封鎖したが、軍警が引き上げれば元の木阿弥とみられる。スラム街の建物は忍者屋敷のように無数のカラクリが仕掛けられている。落とし穴に落ちて、殉職した軍警も多い。
 ロッシーニャ町内会のウイリアム・オリベイラ座長は、弱勢となった同地域がライバルの新たな殴り込みに戦々恐々としていると述懐した。ボスは麻薬密売人だったが、住民には慕われていた。ボスは住民を守る楯になり、官憲よりも信用されていたという。
 ボスの死で、もう一人のボス・エドゥイノ・アラウジョとの均衡状態が崩れた。ロッシーニャは九五年まで、アラウジョの縄張りだった。その後アラウジョは、刑務所につながれ縄張りを失った。釈放後、縄張り奪還のための紛争だったようだ。検察局は、アラウジョを逮捕するため行方を追っている。騒動の犠牲者は、合計で十二人となった。
 同地域は騒動の間中、食料品を配達する車両が入らなかったため商店は在庫が尽いている。住民らは射撃戦の中、買い物をしなかったので家には食べ物がなく、空腹をこらえている。

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