4月17日(土)
十七日から全国で七回目の「高齢者ワクチン接種キャンペーン」が始まる。保健省は一億五百十万レアルの予算を投入して、六十歳以上の人の七〇%に相当する千六十万人を対象に、風邪予防ワクチンの接種を実施する。ワクチン接種により入院のリスクは九〇%減るという。玉子など、アレルギー反応がある人は接種できない。
◎
学べば学ぶほど、女性は男性と比べ収入が減る。四年間学んだ女性の時給は男性より四十センターボ安いが、十二年以上学ぶと、その差は十四倍の五レアル四十センターボにまで拡大する。平均すると女性は男性より一年間学習歴が長いが、男性の平均月収は七百十九・九〇レアル、女性は五百五・九〇レアル。大卒のそれは男性が二千五百レアル、女性は千三百レアルと、ほぼ半分ほどになってしまうという。
◎
民間航空局は国内線の乗客一人当たりの荷物積載制限量を六月以降二〇キロから二十三キロに引き上げる。また制限を超過した場合の罰金も、一キロ超過につき航空料金の一%から〇・五%へと半額に下げられる。航空機の積載能力の向上が今回の制限量引き上げ理由となった。国内線ファーストクラスの制限量は三十キロ、国際線は一人当たり三十二キロのかばん二個まで。
◎
全国で年間三万件を超える交通死亡事故の主因の一つである飲酒運転の検挙数は、サンパウロ州では交通違反検挙総数の〇・一五%を占めるに過ぎない。なぜか? 州内の道路二万二千キロに対し、アルコール検出装置が十七台しかないから。しかもこれらはすべて、アルコール飲料メーカーのAmbevが寄贈した。病院での血液検査を選んだ場合、運転手は同装置を使った飲酒量の確認を拒否できるため、装置は「無用の長物とも言える」と州道路警察はコメント。