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東西南北

4月16日(金)

 元F―3パイロットのロンガーノさん(二二)が十四日午前二時半、マージナル・ピニェイロス河川道路で自動車事故のため即死した。ロンガーノさんはゴーカートのパイロットの友人(二二)が運転するアウディに同乗。考えにくいことだが、友人が運転バランスを崩したのが事故原因とみられている。車は他の車を巻き込むことなく何度も横転、大破した。運転手は病院に運ばれたが、十四日午後時点で命に別状はない。
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 十三日朝、サンパウロ市西部スマレジーニョ区でバスが突然歩道に突っ込み、信号で待っていた女性一人がはねられて即死、バスの乗客八人が負傷した。警察はバスの車軸が折れたのが事故原因とみている。それが事実だと、バス会社は業務上過失致死罪で訴えられ、事実でなければ運転手の責任となる。事故の直後、バスを降りた運転手は、はねられた女性の横にすわって泣いたという。
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 サンパウロ州水道局は十三日、チエテ川上流浄水場からサンパウロ市中央部、主にパウリスタ大通りへの給水を中止した。水の利用者は農薬のようなにおいと奇妙な味がすると苦情を訴えていた。下水の流入などで富栄養化した貯水池の水で微小プランクトンが増殖したのが原因。対策として水道局は浄水場のろ過装置に活性炭を入れた。飲んだとしても健康に害はないとのこと。
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 サンパウロ州ポンタル地方のノッサ・セニョーラ・ダ・グラッサ農場の地主ルイス・A・コエーリョさん(三五)は本宅の周囲に土のうを積み上げ、占拠で押し寄せたMSTの大群に一人で孤軍奮闘した。窓ガラスは発砲で破損、住宅の壁には放火のあとが生々しい。同農場は昨年十二月にもMSTに襲われた。トラクターと使用人住宅を焼き払われ、モロトフ爆弾の雨を見舞われ、地主は逃げ回った。