ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

MST深夜の占拠=耕地は生産中、解放対象外=サンパウロ州

4月15日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】農地占拠運動(MST)のメンバー六百人は五十八台の車両に分乗して十二日夜半、ポンタル・ド・パラナパネーマのサンタフェ農場を占拠した。同農場は牧牛一千頭を飼育、生産中の耕地で解放対象外とされていた。
 「赤い四月」運動の一環としてMSTは、大規模占拠を敢行した。同農場への侵入は、五日のサンドヴァリーナ決起大会以降準備されていた。幹部らは十二日午前三時、就寝中のMST六百人の先発隊をたたき起こして車両に乗せ、同農場の占拠に向かった。
 MSTメンバーらは、行き先も知らず車両に乗せられたという。車列は市街を避けて田舎道をランプも点けず、暗闇の中をほこりにまみれて密かに進攻した。一団は農場に到着するとフェンスを切断し、牧牛を追い払い、車両で侵入した。妊婦や老婆、幼児二百人は仮小屋完成後に到着する。
 サンタフェ農場の地主モレイラ氏は、異様な物音で目を覚ました。使用人らは前以て、噂を聞いていたが阻止しなかった。同農場は〇二年九月に一度占拠された。地主は地元のプロを雇って武装させ、MSTを追い払った経緯がある。
 軍警のコンチ軍曹や地主の弁護士、MST代表は十四日、流血事件に至らないよう話し合う。弁護士は十四日、裁判所にMST立ち退きを申請する。退去命令が受理されれば、別の農場占拠に変更するとMSTはいうが、どの地主も戦々恐々としている。
 農村民主同盟(UDR)のガルシア会長は、生産中の農地を見さかえもなく占拠するMSTの活動を看過するロセット農地改革相を非難した。国内総生産(GDP)の三分の一を担い、貿易収支の四二%を稼ぐ農村が、MST来襲の危機にさらされパニック状態にあると訴えた。ステジレMST代表の「国内地獄化」宣言で、農業生産者が犠牲になっている抗議した。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button