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自分の「ブラジル」見つけたい――=交流協会生33人、引継ぎ式で

4月15日(木)

 【既報関連】十一日に来伯したブラジル日本交流協会(山内淳会長)の第二十四期研修生を、引き受け先団体へ紹介する「引継ぎ式」が十二日午後六時過ぎから、ブラジル日本文化協会貴賓室で行われた。大学生を中心とする三十三人の研修生らは、壇上に並び、引き受け先団体代表者ら約四十人が列席した。
 冒頭、山内会長は「この一年の経験が、五、十年経つうちに大きな財産になり、その人の人生に大きな影響を与える」と語り、受け入れ先に研修生を託す心情を述べた。
 赴任五回目のブラジル通であるサンパウロ総領事館の佐藤宗一主席領事は、同協会一期生との思い出や、外務省でポルトガル語の第一人者となった同協会OBの小室千帆さんのことについて触れた。「九七年の両陛下来伯の時、小室さんは主に皇后陛下の通訳をして活躍した」と述懐し、同僚として誇りに思うと同時に、「みなさんもブラキチになって帰っていただくことを望みます」と語った。
 その後、研修生全員がポ語で一分ずつ自己紹介した。中には、トイレやマンガ の研究を研修テーマにしている人もおり、「ブラジル音楽を体験したい」「サッカーをやりたい」「子供たちと一緒に遊びたい」などと各自が抱負を披露した。
 最後に、研修生を代表して山本裕美子さんは「帰国する一年後には、三十三人それぞれのブラジルが見つかったと報告できるように頑張ります」と若々しく挨拶した。翌十二日にはベレン、マナウス、ロンドリーナなど全伯各地の引き受け先に移動した。