4月8日(木)
ブラジルの英雄が失業の危機――。日本サッカー協会は、代表監督を務めるジッコの後任選びを本格的に始めている。W杯アジア一次予選で不甲斐ない戦いぶりを見せている「ジッコジャパン」に対し、ファンやマスコミからすでに疑問の声が上がっていたが、協会もついに重い腰を上げた。後任には、ジェフ市原の名将オシムが有力視されており、協会関係者もすでに接触しているという。次回予選の対インド戦やアジアカップ(七~八月)の結果次第では、ジッコも「失業」することになる。
予選緒戦のオマーンはともかく、弱小シンガポールに二対一と辛うじて勝ち点を挙げた日本代表。一応、グループ首位には立っているが、コンディションの悪い中田英寿ら海外組にこだわる選手起用などが批判の的となっている。
毎日新聞など大手メディアが実施したインターネットアンケートでも「解任」を求める声が多数となるなど、日に日に「神様」と持ち上げられたジッコの威信は墜ちつつある。二月のオマーン戦直後には一部ファンが解任デモを行ったが、ジッコ自身「国民の多数が望むならいつでも辞める」と半ば開き直りの発言。オマーン戦直後に、カルナヴァルに参加して踊り惚ける姿が写真誌に出たことも、ファンの怒りに拍車をかけた。ブラジル各紙も「次戦の結果次第では職を失う」との見方を示す。
まずは次回のインド戦に注目だ。