4月7日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ大学経済研究所(FIPE)は五日、サンパウロ市の過去十二カ月のインフレ率が三十八カ月ぶりに四・四七%という低率を示したと発表した。これは、〇一年一月の四・一八%に次ぐもの。
FIPEの三月のインフレ予想は、〇・四〇%だった。しかし、予想外にも〇・一二%に留まった。特に価格が下落したのは、交通費と食費、工業製品で予想以下の調整となった。
交通費はアルコールが三月、一七・五%下げた。過去十二カ月の累計では、五〇・四%となった。アルコールの値下げでガソリンも一一・八%下がった。砂糖も三月、九・七%下げ、過去十二カ月の累計で四一・二%の下落となった。
低インフレの一方で、今年度電気料金の調整が総合市場物価指数(IGP-M)で、年間インフレ率を超過する。これは〇二年に起きた為替暴騰による電気のコスト高を、同年の電気料金に上乗せしなかったため八日から調整される。過去十二カ月のIGP-Mが五・〇八%であるため、調整はこれをやや上回ると見られる。