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遺伝子組み換え フェイジョンを許可=ウイルスに強い種、栽培

4月7日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】国立農事試験場(EMBRAPA)は十一日、環境院(IBAMA)から遺伝子組み換え(MGO)フェイジョンの試験栽培で晴れて許可を取得した。MGOを行うのは、金色のモザイクと呼ばれるウイルスに強いフェイジョンを育成するため。
 現在栽培されているフェイジョンは、病気に弱く大量の高価な農薬を必要としている。フェイジョンのウイルスの研究は、九一年から始めた。〇一年にMGOの許可を申請した。スタッフは九九年、実験用フレームで新品種を作り上げ、バイオ委員会からMGOの許可を得ていた。
 突然ブラジリアから監督官がやってきて、MGO実験のためには農務省と衛生局、環境院の許可が必要だと通達した。EMBRAPAは至急、申請書を提出した。しかし、MGOに関する細則が出たのは、二〇〇二年。MGO実験のため結局、七種類の許可証が求められる複雑さであった。
 金色のモザイク・ウイルスは金蝿によって媒介され、現在はブラジル全域が侵されている。フェイジョンの葉は黄色くしぼみ、実は萎縮して収穫は激減する。この病気のためにフェイジョンの反当たり収穫量は、年々減少している。
 ウイルスの遺伝子(DNA)はフェイジョンのDNAに侵入し、反復作用を起こしながら増殖する。MGOフェイジョンはDNAが、すでに反復作用をした形の構造であり、他のDNAが侵入しても反復作用で増殖ができない。
 スタッフは次にMGOフェイジョンが、在来種と同じ気温や湿度、日照時間の条件下で生育試験を行う。その後、人体への影響も調べることになる。