4月1日(木)
ノロエステ連合日伯文化協会の第四十六回臨時総会が二十八日午前九時から、アラサツーバ日伯文化協会会館で開催され、新会長に白石一資さん(六九、二世)が就任した。十八年間の長きに渡って会長職を続け、同地発展に尽力してきた五十嵐二郎さん(七四、二世)は、名誉会長として後継者育成に専念することになった。サンパウロからもブラジル日本文化協会の上原幸啓会長、松尾治副会長、ユキ・ルイス役員らが出席した。
これが私の辞表です。私を抜きにして選挙してほしい――。会長選挙の冒頭、〃万年会長〃五十嵐さんは懐から辞表を出して見せ、続ける意思がないことを強調した。
連合傘下の三十団体のうち出席したのは二十七団体で、二十六団体が白石さんに投票し、円満に次期会長が選ばれた。新会長は「会長一人では何もできません。みんなの力でノロエステを盛上げましょう」と挨拶し、拍手をもって受け入れられた。
白石さんはアラサツーバ文協前会長(四年間)で、トウモロコシやオクラを栽培する農家。相撲振興に尽力してきたことでも有名。
総会の冒頭では、昨年四月二十八日に亡くなった連合顧問、投石力雄さん(享年九二歳)ら先亡会員に一分間の黙祷が奉げられた。
五十嵐さんは開会あいさつで「最初に開かれた平野植民は今年八十八年を迎える」と振り返り、「ノロエステからは立派な人が続々と生まれて、各界で活躍している」と語った。五十嵐さんの会長就任時、参加者五百人程度だった盆踊りには、現在三千人が集うようになるなど、十八年の任期中に活性化させてきた実績を語った。
〇三年度会務報告、会計報告などが拍手で承認された。会計報告では支出八四一〇レアル、収入八八八二レアル、繰越し金が四七二レアル、銀行預金が二万三六四八レアルと報告された。預金があるから会費を値上げする必要なしと判断し、今年も一人一レアル(年)が継続されることになった。
また、例年二百人ほども集まる農事研究会は、今年はアリアンサが担当することに決まった。連合の盆踊りは今年も八月最後の土曜日晩に、アラサツーバで開催することになった。
会長改選に伴い、ノロエステ四地区の会長や相談役も選ばれた。◎地区会長=佐藤風太郎(1A)、佐道善郎(1B)、加藤孝(2)、本間重雄(3)◎相談役=早川正男(1A)、安永忠邦(1B)、長谷川峰男(2)、田中俊雄(3)。(敬称略)