3月27日(土)
リオ州で恐喝事件が今年一、二月の二カ月間で百八十二件記録された。この数は前年比二五〇%の増加で、警察や公務員、同州の刑務所で服役中の者による恐喝も含まれる。被害者の中にはプリペイド式携帯電話のカードを要求された商店主や、爆弾を仕掛けたり、生徒の登校を妨げると脅された学校経営者がいる。麻薬密売の取締り強化が密売人たちを恐喝という新たな犯罪に向かわせていると同州公安局の担当者は分析している。
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干ばつに悩まされてきた北東伯バイア州の地方部に、豪雨で被害が出ている。一方穀倉地帯のリオ・グランデ・ド・スル州は、雨が降らない。これまでの気象条件が、入れ替わったようだ。バイア州四百十七郡のうち、百郡で洪水、二万一千人が避難した。リオ・グランデ・ド・スル州は大豆だけで被害総額が、三十億レアルに達した。
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本紙三面「サンパウロ市のシンボル 市立劇場」関連。市立劇場で巨匠アントニオ・カルロス・ゴーメス(一八三六―一八九六)の最後のオペラ『コロンボ(コロンブス)』が、二十六日から上演中。製作費約六十万レアルにスタッフ・キャスト計約三百人を用いる大作である。『コロンボ』は、ゴーメスが手がけた九作目のオペラ。ゴーメスは生前、同作の外国上演に失敗。一八九二年にリオで上演したが、従来のオペラと異なるスタイルだったことや、彼が君主制主義者だったことなどの影響でブーイングを受けた作品だ。▼市立劇場 サンパウロ市中心部ラーモス・デ・アゼヴェード広場、電話(11)222・8698番。二十八日まで上演。