3月27日(土)
パラグアイのイグアスー移住地在住の澤崎琢磨さん、雄幾さん兄弟と荒井孝明さんは先週一週間ベレンで太鼓の指導。パラグアイへの帰途、来社した。今回の来伯は八月に行うベレン入植七十五周年記念公演に、出演する地元の人達への和太鼓指導及び打ち合わせとサンジョアキン入植三十周年記念公演の打ち合わせ。全ての公演を無料で行っている。
澤崎さん兄弟はイグアスー移住地で何回か公演しているうちに同地の環境が気に入り、二〇〇二年六月に移住。兄の琢磨さんは非常勤の日本語教師、弟の雄幾は和太鼓製作をしており、夜は兄弟で和太鼓、踊り、横笛などを二十名程の中高生に指導。
兄の琢磨さんは「日本食もあり、気候も良く、古き良き日本の習慣が残っており、大変気に入っているが内陸国なので新鮮な海の魚が食べられないのが唯一の不満」と述べた。弟の雄幾さんは「移住地で暮らしているとスペイン語を使う機会が少ないので、中々言葉が覚えられない」と贅沢な悩みをもっている。
兄弟は九五年、修好百周年記念公演のため、森のおどり衆の一員として来伯。サンパウロ市、ピラシカーバ、バウルー、アシスのUSP、サン・ジョアキン、ベレンで公演。
九八年には、サンパウロ市のUSPでカポエイラと一緒に共演。アルジャー日本カントリークラブ、クリチーバ、ベレン、マナウスでも公演した。
九九年は、アルジャの花祭り、イビウーナ、ボリヴィアのサンファン移住地、パラグアイのアスンシオン、イグアスー移住地でも公演。
二〇〇〇年末から二〇〇一年にかけて、イグアスー入植四十周年記念準備、現地二世の和太鼓指導のため三回日本を往復した。
二〇〇一年八月、イグアスー四十周年公演、ウルグアイのモンテビデオで修好八十周年公演をLATU(国立工業研究所)のホールで催した。アルゼンチンのラプラタ移住地、アルジャーの花祭り、それにサン・ジョゼ・ドス・カンポスの日本週間でも公演。
二〇〇三年八月、日本の伝統芸能団「いと」とイグアスーで所属している芸能団「鼓舞音」と指導している「鼓太郎」共演でパラグアイのイタグア市、エンカルナシオン市、ピラポー移住地、ラパス移住地を二週間かけて公演。
南米四カ国を和太鼓演奏を中心とした伝統芸能を公演しているのは、貴重であり続けてもらいたい。