3月27日(土)
注目の役員改選で中沢会長が辛くも再選――。ブラジル日本都道府県人会連合会の定期総会が二十六日午後、パライーゾ区の石川県人会館で開かれた。約十一万レアルに上る来年度予算案やフェスチヴァル・ド・ジャポンなどの事業計画が承認された後、懸案されていた役員選出に移行。中沢宏一会長を筆頭に唯一、選挙管理委員会に提出されていたシャッパが○×式の信任投票を受けた。会長と顧問ら有効投票数四十五のうち、信任二十三票でギリギリ過半数を超え、シャッパが信任され、中沢会長の再選が決まった。
昨年から続いた中沢会長と吉加江ネルソン副会長の確執が、これまで例のなかった顧問ら五人による選挙管理委員会の設置や、シャッパを巡るゴタゴタを招いたため、波乱が予想された今総会。
この日、最も懸案された
役員改選の議題は、羽田宗義委員長を筆頭とする選挙管理委員会が、選出までの一連の手続きを担当した。冒頭、羽田委員長は「前回の代表者会議で話したように、単独シャッパを○×式で信任してもらうがどうか」と会長らに同意を求め、賛同を得た。また、開票についても白票は無効とし、白票を除く有効票数の過半数を得た場合に信任を得る、と規定した。
会長や顧問ら四十五人による投票の結果、白票一を入れた有効投票数四十五のうち、二十三票の信任を得た中沢会長のシャッパが承認され、中沢会長の再選が決まった。不信任票は二十一と切迫し、辛くも再選を決めた。
中沢会長は「再選していただきありがとうございます。これからも頑張ります」などと感謝の意を表した。
新執行部は、次の通りとなる。会長・中沢宏一▽副会長・高橋一水、田畑稔、竹下康義、有北和田之示、南雲良治、千田曠暁、尾西貞夫▽会計・山下治、根本信元、小島友四郎▽書記・丹生登、石井賢治、高世整一(敬称略)