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テレビドラマ 黒人の地位向上=主人公演じる女優も=白人と並ぶ配役を獲得

3月25日(木)

  【エポカ誌八日】三月二日、グローボTV局の午後七時台のドラマ「ダ・コール・ド・ペカード(直訳=罪の色)」は、視聴率三九%を記録した。このドラマの主人公を演じるのは黒人女優タイース・アラウージョ。放送開始一カ月のドラマがこれほど成功したのは、過去十年間で初めて。視聴率三九%とは、ブラジルの家庭の六八%がこの番組をテレビで見ていたことを意味する。約二十年前は、ドラマで黒人が大活躍するシーンはタブーだとされており、黒人がブラジル社会で自分たちのスペースを確保してきた証拠が、同ドラマの成功に表れていると言えよう。
 二日放映されたドラマは、偏見の塊で大金持ちのドクター・アフォンソ(リーマ・ドゥアルテ)が、息子パッコ(レイナウド・ジアネッキーニ)と貧しいプレッタ(タイース・アラウージョ)の間にできた孫ライー(セルジオ・マリェイロス)と出会う内容だった。
 このような内容のドラマは、二十年前には国民に受け入れられなかっただろう。一九八四年、ドラマ「コルポ・ア・コルポ」で、白人俳優マルコス・パウロと黒人女優ゼゼー・モッタがキスするシーンが放映された。ドラマの視聴者らは過激な反応を示した。あるファンは、「あんな屈辱的なことをしなければならないなんて、そんなにお金が必要だったんですか」とパウロを質問攻めにしたほど。
 黒人俳優たちはこれまで、家政婦やコック、運転手のような役しか与えられなかったが、最近のドラマでは白人と並ぶ配役をされている。
 「ダ・コール・ド・ペカード」では、黒人俳優ロッコ・ピタンガが演じる運転手の息子フェリッペが、父親のパトロンの助手役の座に就き、背広通勤の毎日を過ごしている。同TV局ドラマ「セレブリダーデ(直訳=有名人)」では、黒人俳優セルジオ・メネーゼスが人気写真家ブルーノ役、黒人女優ジャナイーナ・リンスが事業家の主人公の右腕ザイーラ役を演じている。
 レコルジTV局の人気ドラマ「ア・トゥルマ・ド・ゲット(直訳=ゲットーの仲間たち)」は、黒人系の俳優が数多く出演しており、平均視聴率一一%を記録している。この番組はパゴーデ歌手ネッチーニョの企画で、元々サンパウロ市郊外の公立校内が舞台の青春ドラマになる予定だった。彼自身、熱血教師役を演じていたが、ドラマがどんどん暴力的な内容になったことで「自分の初期の企画と違う」と怒り、番組から降りてしまった。「映画『シダーデ・デ・デウス』(リオの犯罪組織を描いた作品)がヒットしてからドラマの内容が変わった。レコルジ局はもっと暴力シーンを入れて視聴率を上げたいと言ってきた」と、ネッチーニョは語る。彼は、中流階層の黒人家族のほのぼのコメディドラマの企画を進めているという。

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