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日本語講座を委譲=7月から文協が日文連に=競合避けるため=教職員待遇で課題残るか

3月25日(木)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は七月から、サンパウロ市サンジョアキン街の文協ビル六階で営業している日本語講座(生徒数約五百人)の経営権を日伯文化連盟(=アリアンサ、槙田照夫会長)に委譲する方向で検討に入っている。
 和田忠義文協第二副会長によると、同ビル内でアリアンサも日本語学校を営んでおり、両者の競合を避けるため。昨年から、両団体代表者により、交渉が進められている。
 文協は新宿日本語学校の「江副方式」を導入。一方のアリアンサは独自に開発したテキストを軸に授業を行っており、形態は異なる。
 文協日本語講座については、特に内容には手が加えられず、今まで通りの教授方法が採られる。人材が不足するような場合には、研修を受けさせた上で、アリアンサ側の教職員を派遣する考えだ。
 越知事務局長は「授業内容には影響は出ないはずです」と保証する。
 交渉内容は今後、具体化されていく。アリアンサは六階部分については家賃を支払って運営していく見込みだ。自身が所有する二階の日本語講座や教職員の給与体系の対処をめぐって、課題が残りそうだ。