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工業部門で雇用増加=サンパウロ州=輸出部門が好影響

3月18日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】サンパウロ州工業連盟(Fiesp)が十六日に発表した情報によると、サンパウロ州の工業部門では二月、前月比〇・四九%増の七千四百四十二人の雇用が創出された。
 この数は一万四百九十一人の雇用が創出された九五年以降、二月としては最高で、前月比では〇三年十月に次いで高い上昇率を記録した。〇四年一月の新規雇用数は二千百二十三人で、前月比で〇・一四%増加し、雇用は二カ月連続の増加となった。
 雇用レベルが最も上昇した部門はオリーブ・食用オイル(プラス三・五%)、飲料水(同二・三四%)、菓子・ビスケット(同二・一一%)で、最も低下した部門は大理石・御影石(マイナス四・五三%)、皮革(同一・九九%)、電気製品の各部門。
 同連盟のクラウジオ・ヴァース調査部長はアグリビジネスを中心とした輸出関連部門の好調、パスコアのシーズンを控え、食品部門の雇用契約が増加したこと、の二つを二月の好結果の理由として挙げた。「二月の雇用増加は我々の期待を上回ったものだ。しかし、さらに増加していてもおかしくはなかっただろう。国内市場に供給する部門では雇用が増加しなかった」。
 同連盟は今年の雇用増加率を一・五%から三%とした予測を維持している。「輸出部門が成長を維持すれば、約三万五千人の雇用が生まれるだろう」とヴァース部長は述べた。