ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ルーラ政権の初年度決算
3月18日(木)
【エポカ誌】ルーラ政権の第一年、公約の経済成長の景観はついになかった。地理統計院(IBGE)の発表によれば、二〇〇三年度の国内総生産(GDP)は、前年比マイナス〇・二%の成長。一九九二年の最低記録〇・五%を、さらに下回った。
農産物の活況が、事態を救った。いまや農業は、産業の機関車だ。辛うじて望みをつなぐのは、不況の中に溺れていた経済がようやく、鼻の分だけ水面に浮かび上がったので呼吸ができるようになった。
この体たらくは、政府にも責任がある。中央銀行はインフレの爆発を恐れ、基本金利小刻み下げの堅実主義を採った。結果は所得が、昨年比一三%減と落ち込んだ。GDPの六〇%を占める消費は、三・三%減とじり貧状態であった。
工業部門は高金利のため、国内も弱気だが輸出でも活気がない。建築業界も、年間連続で落ち込んだ。産業開発院(IEDI)は二〇〇四年、是非三%の経済成長を達成したいと、政府へ不満をぶっつけた。