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東西南北

3月16日(火)


 ビルの住民は、平屋に住む人と比べて平均三〇%多く水を消費する、とサンパウロ州水道局(SABESP)は発表した。これはビル住民の意識が低いということではなく、物理学的な理由による。水槽の位置が高ければ、それだけ水圧が高くなる。SABESPによれば、八階建てのビルで一階の水道蛇口を半分開くと五分で八十リットルの水が出るのに対し、平屋では十二リットルだ。水道料金割り引きについての問い合わせは電話=195。
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 サンパウロ市で昨年、約一万人が中毒症状を訴え同保健局に登録された。うち販売禁止の殺鼠(さっそ)剤で五百三十七人が、販売許可の降りている殺鼠剤で千二十五人がそれぞれ中毒を起こした。また五百九十四人が、殺鼠剤で服毒自殺を図っている。一九八二年にブラジルで使用禁止となったフルオロアセト酸ナトリウム(動物退治に使用、〇・四八ミリグラムで七十五キロの動物を殺せる)を飲んだ人は十四人。サンパウロ市の動物園で死んだ動物六十二匹は、この薬品による。
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 サンパウロ州パウリーナ市の製油所で十一日、タンク四基のパイプから原油が漏れる事故があった。環境浄化技術公社(CETESB)によれば、流れ出た原油は大地に染みを作ったという。同製油所にはタンクが百七十基ある。
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 今年のカルナヴァルで二位になったサンバ学校『X-9パウリスターナ』は三十日以内に、サンパウロ市北部パラーダ・イングレーザ区にある敷地から出なければならない。理由は同地が公用地のため。裁判所はカルナヴァルを考慮し発表を遅らせた。六日、カルナヴァル最後の催し『サンパウロ市市制四百五十年記念トロフィー』伝達式が行われた。