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東西南北

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3月13日(土)


 連警の無期限スト二日目の十日、グアルーリョス国際空港の混雑はさらに広がった。全便に遅れが出ており、乗客は三時間待たなければ入国管理事務所を通過できない状態。連警労働組合の公式発表によれば、スト参加率は七〇%から八〇%に拡大した。連警公務員の九〇%がストに同意しており同日、管理部門の職員三〇%もスト入りした。
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 南米と中東を舞台に暗躍する世界最大の麻薬組織の一角が八日、崩された。メンバー二人がサンパウロ市で、三人がイスラエルでそれぞれ逮捕された。イスラエル警察と連携して捜査を進めているサンパウロ市の連警によれば、組織はテロリストの活動を経済的に支援している。イスラエル警察は二月、ブラジル連警に、偽の身分証明書を持つレバノン人SAID容疑者と共犯一人を捜査するよう依頼してきた。二人はサンパウロ市内の高級ホテルに住み、コロンビアの麻薬密売組織CALIが送ってくる麻薬を扱っていた。
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 リオ市バイシャーダ・フルミネンセ区にある貧民街『ベイラ・マール』で九日、市警と麻薬組織との間で銃撃戦があり、事件と関係のない学生(一六)と牧師(三一)が射殺された。ガロチーニョ保安長官(前知事)は誤って流れ弾が当たったと謝罪、市警三人を免職した。
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 昨年十二月二十三日から使用されなくなった旧一レアル硬貨の寄付を、身障児童保護協会(AACD)が受け付けている。商業関係の各施設に八千六百の『貯金箱』が設けてあり、協力を求めている。同協会は身障児五千人を援助しており、寄付された硬貨を銀行で換金し活動資金の一部に充てる。