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ルーマ妊娠と偽証=カーニバルの女王、「不惑」へ

3月13日(土)


 リオのカーニバルで美しい肉体美を披露し、見る人を魅了するモデル兼女優、ルーマ・デ・オリヴェイラ。だが今年のカーニバルでは妊娠を理由にデスフィーレ(パレード)を〃欠席〃したが、後日妊娠説がウソだったことが判明した。
 今年、マルケス・デ・サプカイー大通りでは例年どおり、エスコーラ・デ・サンバ(サンバ学校)のデスフィーレが披露されたが、マスコミが「代理の女性は皆美しいが、ルーマほどではなかった」と報道するほど彼女の存在感は大きい。
 ところがその後、ルーマは妊娠説を否定し、「夫がデスフィーレに出ないでと懇願したからウソをついた」とグローボ新聞のインタビューで語った。このウソのせいで、エスコーラ『モッシダーデ・インデペンデンテ』は土壇場で代理人を探さざるを得なかった。
 さらに、ルーマと夫エイケ・バチスタ氏(事業家)が、13年間続いた結婚生活に終止符を打ち、現在離婚過程にあることも分かった。バチスタ氏は当時、婚約者を捨て、ルーマとの熱烈な恋を選び、本当に彼の子供を妊娠していたルーマと結婚した。2人の結婚はスキャンダルとして報道された。
 しかも、ルーマが27歳の消防員と浮気していることも発覚し、離婚の原因がここにあると言わんばかりにマスコミが飛びついた。ヴェージャ誌は同消防員の携帯電話のメッセージ受信記録を手に入れ、ルーマと消防員の浮気が事実であることを突き止めた。こうしてカーニバル前後の数週間にわたってルーマニュースが絶えず流された。
 同誌は、ルーマのデスフィーレ〃棄権〃がバチスタ氏の嫉妬からくるものではなく、今年12月で40歳になる彼女の女性としてのアイデンティティーの崩壊が原因だと指摘している。
 約20年間、美女の象徴としてうたわれたルーマは、最近「太った」とグチをこぼすようになった。5年間参加したエスコーラ『ヴィラドウロ』から切られたこともショックだったという。
 友人は少なく、ウソの妊娠で周囲の注目を集めたが、状況がコントロールできなくなり、マスコミに叩かれるばかり。孤独な彼女を理解するのは兄弟のメン氏だけらしい。「彼(バチスタ氏)は彼女からモデルの仕事とカーニバルに参加する喜びを奪った」と、ルーマを弁護している。
 (ヴェージャ誌3月10日)