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VASP 逮捕の社長釈放=年金負担金1億R$を滞納

3月11日(木)


 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ブラジルの大手航空会社ヴァスピのヴァグネ―ル・カニェード社長がブラジリアで八日夜、約一億レアルに上る年金負担金を国立社会保険院(INSS)に滞納した容疑で連邦警察に逮捕された。
 ヴァスピは九日、負担金の滞納分の支払いに同社の月々の売り上げを差し押さえるというサンパウロ市連邦裁判所の決定に同社長が従わなかったことが逮捕理由だと発表した。
 連邦地方裁判所第五支部は〇三年十一月、〇二年五月時点ですでに六千五百万レアルを超えていた負担金の滞納分の支払いに同社の売り上げの五%を差し押さえた。当時、連邦地裁は社長自身が差し押さえを実行すべきと命令したが、同社長は従業員の給与の支払いといった重要な義務を果たさないわけにはいかないので命令には従えないと反駁していた。
 裁判所の決定によると、カニェード社長は最高九十日間、滞納金を支払うまでブラジリアで拘束される。
 同社長は九五年四月、バネスパ銀行に対する負債一億二百万レアルの抵当として航空機を預けなかったとしてサンパウロ市で十時間拘束されており、〇二年にはヴァスピが株主のロイド・ボリビア航空の給与未払いの容疑で逮捕命令を受けていた。
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 【フォーリャ・オンライン十日】ヴァスピ社社長のカニェード氏は十日未明、高等司法裁判所(STJ)が出した同氏の人身保護令により、釈放された。