3月11日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】消費者趣向を調査するラテン・パネル社は、次のような調査結果を発表した。中流階級で四十五歳以上の購買力がある消費者は、ダイエット食品やライト食品に食傷気味で有名な銘柄食品にも飽きている。後発メーカーの新製品を探して、味見をしている。珍味嗜好だ。
まして冷凍食品や清涼果汁は、振り向きもしない。果物を買って自家製の果汁だけを飲用する。そのためにスーパー通いは、当然と思っている。食欲増進になるなら、手間がかかることをいとわない。
中流階級の核家族化と高齢化が進行している。商品の銘柄に、こだわらない。買い物は少しづつ、ひんぱんに行う。衛生製品はスーパーではなく薬局で、自分の体質に合った独自の銘柄品を決めて購入する。
四十四歳以下の中流階級は、まだダイエットやライト志向がある。出初めのころよりは内容が向上したが、まだ質とバラエテイに不満がある。欧米のダイエットやライト食品から較べると、いまひとつだ。
このクラスは衛生製品に、安価な商品を探す。個人的な衛生製品は、独自の銘柄に決めている。つねに安価な新製品を求めて試用する。全般ではインフレで値上げしても、同じ銘柄品を買う傾向は変わらない。
中流階級の大型スーパー離れが、進行している。僅差なら近くの行きつけのスーパーが、煩わしさが少なく好まれている。
有名銘柄の商品にこだわるのは、下層階級とされる。粗悪品を恐れるかららしい。若年層は、ピッツァのような安価な冷凍食品を求める傾向がある。
果汁の粉末エッセンスの個人消費が、年々増加している。トマトを素材とする各種調味料の消費も、増加が顕著。クリームとローションも消費が増加。いっぽう年々消費が減少しているのは、乳酸飲料やペチット・スイス、粉末スープなど。