3月 6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】政府は四日、ジニス元国会対策副委員長とビンゴに関する議会調査委員会(CPI)の設置阻止で、PMDBを中心とする連立与党と協定を結んだ。阻止工作の陣頭指揮を執ったのは、ジルセウ官房長官とレベロ政策委員。上議三十五人の支持があった設置案は、残すところ三人の上議説得にかかり、事実上葬られたとみられる。CPI提議で政府の代表指名は、まだ行われていない。
大統領府は四日早朝、連立与党の首脳とビンゴCPI設置阻止の戦略会議を開いた。作戦は、ほぼ勝算大とした。なし崩し作戦は余すところ上議三人の説得にかかり、CPIの火勢は弱まったとみている。ジニス元副委員長のCPIにも、同様戦略で臨むようだ。
CPI設置阻止では、与党PTよりも連立党のPMDBの方が結束しているようだ。カリェイロ上議(PMDB)は上院に真空地帯があることを指摘、この機会に連立与党の何たるかを見せつける必要があると強気発言をした。
ジニス元副委員長の不祥事告発には、すでに連邦警察と検察庁が捜査に臨んでいる。いまさら政治問題として、かき回す必要はないというのが政府見解。政府は雇用創出に専心し、CPI政府代表の指名などで悩む必要はないという。
セーラPSDB党首とボルンハウセンPFL党首は四日、昼食を共にし政府のCPI阻止戦略への対抗策を練った。マウタ上議(PL)とカブラル上議(PMDB)は容易に説得されたが、ビンゴCPIの廃案が即ジニス氏CPI廃案にはつながらないと反駁した。
電力に関する暫定令審議で野党上議らは、両首脳の昼食会に出席できなかった。政府戦略への対抗策は、具体的な内容に触れなかった。政治的な工作で犯罪が看過されるような連邦令の空文化は、避けねばならないと両党首は語った。
犯罪の内容解明が、なぜ政治不安と経済の活性化に支障を来すのか知りたいと、セーラ党首は述べた。政府が問題を連警と検察庁に一任し、一件落着とする手法は、不明瞭だと糾弾した。ジニス氏は、黙秘権を行使して真相を語らない。政府と示し合わせた八百長劇だと、野党はみている。