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クローン孫牛が誕生=連続再生の技術を開発

2月26日(木)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】ブラジリアの国立農業試験場(Embrapa)は十九日、クローン牛の再生クローンに成功したと発表した。
 実験は、クローン親牛の耳から三十五個の成熟細胞を摘出して培養した。そのうち十七個が正常に成長。十七頭の代理母牛に十七個の胚を挿入し、出産に成功した唯一の子牛であった。他は死産、または出産後まもなく死亡した。これらクローン胎児は、妊娠の長時間に耐えられなかった。
 計画では、さらに遺伝子を組み換えた新優良種牛の育成と量産や絶滅危機にある動物や優良種家畜などのクローン保存などがある。
用途は牛乳や牛肉の量産や工業用原料、医療用製品の生産。クローン牛の細胞培養で、用途別のクローン胚がグループ毎に遺伝子管理をする研究を可能にした。これで癌組織の治療研究も、大きく前進したという。
 ロドリゲス農相はクローン牛の成功で、ブラジルは同分野でハイテク産業の先陣をきったと功績を称えた。同クローン牛は、ゲノム(生命工学)の成果であり健康で完ぺきな牛である。新しいタイプの牛の始祖になると、農相は賞賛した。