2月24日(火)
【エポカ誌】サンパウロ州海岸の漁業関係者、マリンスポーツ愛好家、船舶保有者たちが、国立自然環境保護院(Ibama)がケイマーダ・グランデ島(無人島)を南東部地方で最初の海洋国立公園に指定するのを阻止すべく立ち上がった。
同島はイタニャエン市とペルイーベ市にまたがる海岸の沖合三十四キロ地点にある。潜水漁業パウリスタ連合(FPPS)などの漁業団体は、海洋公園への指定は海上交通に損害を及ぼすと反発する。「同島は南部海岸で潜水漁業が許可されている唯一の島だ」とFPPSのディアス副会長は主張した。
しかし、同院によると、サンパウロ州海岸にある百四十九の島のうち、漁業活動が制限されているのはわずか十四島。ケイマーダ・グランデ島の岩礁には百三十七種類の魚類が、島内には絶滅の恐れがあるドルミデイラやジャララッカといった蛇類が生息する。同院は同島の希少な自然環境の保護を目指している。
サンパウロ総合大学生物化学研究所のマーチンス研究員は「公園指定は環境の監視体制を強化し、蛇の違法取引を防げる」とみている。
Ibamaは、観光事業は継続したい考えだ。海洋国立公園では鑑賞目的の潜水は認められている。アブローリョス島やフェルナンド・デ・ノローニャ島のように、選別されたダイビング業者は安全装備の設置や所定の場所での投錨を義務付けられる。イタニャエン市では十件の業者のうち、二件だけが認可を受け、同島に団体観光客を運べることになる。