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日系など東洋系高学歴=大学卒業率は26.9%=25歳以上

2月21日(土)

 ブラジル地理統計院(IBGE)の二〇〇〇年国勢調査によると、人種別にみて、日系、中国系、韓国系など東洋系二十五歳以上の大学卒業率は二六・九%で、ブラジル全体の同年代の大学卒業率六・八%を大きく上回っている。先月二十八日付、ニッポ・ブラジル紙が報じている。
 ブラジルの二十五歳以上の人口は八千五百万人、そのうち、五百八十万人が大学を卒業、東洋系は二・三%を占めている。修士・博士課程は三十万人のうち、東洋系は一・九%。
 ブラジルで最も卒業生が多い学部は、社会科学、経営学、法学だが、全体の卒業生約二百三十万人のうち、東洋系は四万八千人。エンジニア、製造、建築分野では三万人、保健、社会福祉分野では二万五千人。東洋系家族は子どもへの教育に熱心で、五歳以上の文盲率はたった〇・二%。IBGEの社会科学者、ジョゼー・ルイス・ペトルッセリ氏は、東洋系大学生の多くはサンパウロに集中、文化財に触れることも容易で、知識も豊富と分析している。
 書籍「ヴェスチブラール・セン・メド/パッセイ・クアトロ・ヴェゼス・ナ・フヴェスチ(恐がらずに受験/FUVESTに四回合格)」の著者、レナート・アマラウ氏によると、東洋系はブラジル全体の〇・五%しか満たないが、二〇~三〇%がサンパウロ総合大学(USP)、カンピーナス州立大学(UNICAMP)など有名大学に進学するとし、「サンパウロ技術大学(FATEC)で勉強した時、クラスメートの多くは日系人だった。大学の名前をもじって、『東京大学』と言うほど多かった」と証言している。