2月19日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】今後コンドミーニオ・フェッシャード(独立分譲住宅地)の数がサンパウロ市内で倍増しそうだ。レイテ市議(PMDB)が起草し、マルタ市長が承認した市条例案は、道路が現地住民の利用にかぎられる(主要道路との接続がない)場合、こうした分譲住宅地に至る道路の通行制限を認めている。
現在は、袋小路だけが市役所の許可を得た上で通行を制限できる。同条例案に盛り込まれた、柵や警備員などによる通行制限の許可は、市役所の承認と現地住民の賛成を必要とする。同条例案の支持者は、通行制限は犯罪防止につながるとしている。
サンパウロ総合大学都市工学・建築学部のパステルナック教授は、通行制限は「都市工学の観点からみて、非常に良くない。都市には公共スペースがなければならないから」と評価、サンパウロ市住民の立場として同住宅地造成への賛成意見は理解できるが、都市工学の専門家としては「絶対反対」と述べた。
同条例案に反対したボンドゥキ市議(PT)は同案が既存の道路の通行制限も認めることになり、「道路の私物化につながる可能性をはらんでいる」と述べた。
建築家のマルタ氏は同条例案を完全に支持し、「実際は住民が道路を利用するわけで、道路の私物化とは逆だ。こうした動きは世界的傾向となっている」とコメントした。