ホーム | 日系社会ニュース | 6年ぶり、練習艦隊7月来伯決まる=サントス寄港4日間=練習艦「かしま」のみ=石田総領事が発表=サンパウロ州知事4月日本へ

6年ぶり、練習艦隊7月来伯決まる=サントス寄港4日間=練習艦「かしま」のみ=石田総領事が発表=サンパウロ州知事4月日本へ

2月11日(水)

 六年ぶりに練習艦隊が来伯――。サンパウロ総領事館(石田仁宏総領事)は十日午後、記者会見を行ない、海上自衛隊練習艦隊が七月十五日から十八日まで、サントス港に寄港すると発表した。その他、アウキミンサンパウロ州知事が四月に、セルソ・アモリン外相が三月に訪日することなども公表された。

 来伯する練習艦隊の派遣艦は、練習艦「かしま」、護衛艦「はまぎり」、護衛艦「うみぎり」の三隻。四月から九月にかけて北米・中南米で遠洋練習航海を行う計画で、サントス港には七月十五日から十八日の間、練習艦「かしま」のみ寄港。他の二隻はリオへ寄港する。
 海上自衛隊練習艦隊のサントス寄港は今回九回目で、移住九十周年を祝った一九九八年以来の六年ぶりとなる。寄港の際には、艦内一般公開などの行事を予定している。
 また記者会見では、外務省の招待により、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が四月に、セルソ・アモリン外相が三月に訪日することが決定したと発表された。
 アウキミン知事は四月後半に、サンパウロ州工業連盟(FIESP)の産業ミッション十数人を引き連れて行くものとみられる。日本政府要人、企業関係者と会談するだけでなく、産業セミナーや産業見本市を開催することも検討されており、対日輸出振興のアピールをする。同時に、サンパウロ市のメトロ四号線建設に関する国際協力銀行(JBIC)からの融資調印なども行われる予定。
 アウキミン知事の訪日は、九八年の副知事時代以来の二回目。「この機会に、日伯および日・サンパウロの関係が一層深まることを期待しております」と石田総領事は述べた。
 日本政府側では、今回決まったアモリン外相だけでなく、ルーラ大統領にもできるだけ早く訪日してほしいとの願いがあり、水面下での交渉が続けられている。
 一方、日本からの要人来伯に関しては、六月に第十一回国連貿易開発会議(UNCTAD)の総会がサンパウロに開かれるが、まだ決定はしていない。同会議には、通常は大臣クラスが出席することが多いそう。
 十一月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談がチリで開催される件についても、昨年のメキシコ会議では小泉首相が参加しているが、まだ未定とのこと。もし小泉首相がくれば、その足で来伯することも不可能ではなく、大きな期待が集まっている。