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サントアンドレ市長殺人=検事へCD送付=盗聴録音内容に改ざん

2月6日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日、フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】〇二年一月に発生したサントアンドレ市のセルソ・ダニエル市長殺人事件を捜査中の検察当局は三日、盗聴された同市長と関係者たちの電話会話を録音したCD=ROMをサンパウロ犯罪研究所に送付し、CDの出所を解明するようフォンチーニャス同所長に依頼した。
 同事件の捜査を担当する組織犯罪対策・予防地域特殊活動班(Gaerco)の検事三人の一人、カルネイロ検事によると、同CDは三十日午後、バイクに乗った身元未確認の配達人たちがほぼ同時刻に三人の検事の自宅に届けたという。CDの入った封筒には宛先しか記されていなかった。 「CDがなぜ我々の手に渡されたのか知る必要がある」。同検事たちはCDが同事件を何らかの方向に誘導すべく作成されたと疑っている。
 サンパウロ州検察庁は四日、同CDの録音内容が不完全なもので、ダニエル市長殺人事件の首謀者とされるゴメス・ダ・シウヴァ容疑者が逮捕される前の昨年十二月九日から十一日の間に作成されたことを確認した。
 検事たちはこれら二つの点に注目し、オリジナル録音を手に入れることができた何者かが捜査かく乱のために録音内容を改ざんしたとみている。例えばカルヴァーリョ元政府秘書官とジルセウ大統領府官房長官との会話はCDに一切録音されていない。カルヴァーリョ氏によると、二人は当時電話で頻繁に話していたという。また盗聴されたとされるジャーナリストと弁護士との会話も同CDには含まれていない。