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「在外選挙人登録」増やそう=県ブロック別で推進を=県連、キャンペーン決める=参院選7月11日投票へ

2月4日(水)

 ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は三十日に佐賀県人会で、新年最初の代表者会議を開催し、在外選挙人登録を増やすために県ブロック別キャンペーンをすることを決めた。次の参議院選挙が六月二十四日公示で、七月十一日に投票という日程に固まりつつあり、今から選挙人登録を始めないと間に合わない可能性が出てきたためだ。
 パラグアイ在住の高倉道夫さんが出馬宣言するなど、話題を呼んでいる七月の参院選。在外日本人は全世界で約八十万人いる。鳥取県の一番人口が少ない選挙区(小選挙区)では、二十七万人から一人の国会議員が選出されている。仮に全員が投票すれば、三人の代表を国政に送り込んでもおかしくない可能性を秘めている。
 ただし、現在、在外選挙人登録をした人は全世界で八万人程度。うちサンパウロ総領事館管轄で登録証を持っている人は一万千五百九十一人(一月末現在)。全世界の約一五%が同総領事館管内に集中。しかし、このままでは一人を国政に送り出すことも難しい。
 まずは登録者を増やそう、と県連は新しい運動を始めた。日本の比例代表区が八ブロックに分かれていることから、県人会も八ブロックに分け、それぞれから一県人会を選び、会館に総領事館に出張してもらい登録業務を行う。日系社会班の中須洋治領事も、未登録の人は「今ごろから始めないとギリギリになります」と警告する。
 各ブロックは次の通り。《1》北海道・東北七県(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)《2》関東周辺八県(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)《3》北陸・信越五県(新潟、富山、石川、福井、長野)《4》東海四県(岐阜、静岡、愛知、三重)《5》近畿六県(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)《6》中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)《7》四国四県(徳島、香川、愛媛、高知)《8》九州・沖縄八県(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)。
 今月中に始める予定で、《1》から《7》までは一日ずつ、《8》は二日間となる。期日や、どの会館で実施するかは現在検討中。