フェルナンド・ハダジサンパウロ市長とサンパウロ市大都市圏7市の労働者党(PT)市長が18日に会合を開き、来年からのバス料金の統一設定について議論を行ったと19日付伯字各紙が報じた。
会合では3・40~3・50レへの値上げが検討され、改定案は25日の都市開発委員会で民主社会党(PSDB)のジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事に提案される。
市長達はサンパウロ市市役所で昼食会を開いた。ハダジ市長は会合後、大サンパウロ市圏でのバス料金改定と水問題について話し合ったことを明らかにした。同市長によれば、料金改定は12月10日に開かれる運輸部門の会計監査の結果次第とし、「バス料金改定の話が出た時、『サンパウロ市としては会計監査の結果が出る前に議論することはできない。話し合うのはかまわないが州政府とも話していないし、監査結果も受け取っていない』と言ったんだ」と続けた。
だが、エンブー・ダス・アルテス市のシコ・ブリト市長は昼食会後、「交通機関の整備と料金改定は確かに、我々が都市開発委員会でアルキミンサンパウロ州知事に上げたい議題の一つだ。双方の議題は密接に関係しており、我々としても委員会に骨太で実効性のある提案をするべきだ」と語った。
サンパウロ市、サント・アンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、グアルーリョスといった市では、現行片道3レアルの料金を保つためにバス会社へ年間35億レに上る補助金を支払う必要があり、交通インフラ整備の投資額を最大40%抑えざるを得ない状態だという。
サンパウロ市交通局では、2015年も総計2万台のバスやロタソンの料金を上げずに維持していくには、最低限20億レの補助金が必要だが、この金額を支払うのは困難だと見ている。サンパウロ市の予算に計上された補助金額は予算全体の37%に及ぶ14億レで、この金額で運営するには3・4レへの値上げが必要となるという。