岩手県人会一行が宿泊したホテル「コッケイロ」を経営するのは中島佳子(よしこ)さん(75、二世)、ファビオさん(39、三世)親子だ。
1939年、当地に生まれた佳子さんは1歳半の頃、観光で日本へ。瀬戸内海の小豆島を訪れたが開戦となり、帰国できなかったとか。63年に帰伯し東山銀行勤務を経て結婚。夫の仕事が一段落した74年にホテルを開業した。「候補地を探して海岸沿いの街をいくつも見て周ったわ」と懐古する。
新鮮な魚介類に加え、「空気がきれいで食欲も沸く。水道水も直接飲めるほど環境が良い」という。「日本茶や味噌汁はブラジル人には任せられない」ので、今も自ら台所に立つ。繁忙期でも2人で調理を行なうなど多忙の様子だ。
漁港まで徒歩10分の立地、客室は全28で家族用に6人部屋も。住所=Av. Independencia, 542、電話番号=13・3851・1255、サイト=www.hotelcoqueiro.com.br
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