1月29日(木)
[パラナ支局、既報関連]パラナ日伯文化連合会の第三十七回定期総会が、二十五日、同連合会会館で行われ、役員改選で嶋田巧会長が退任、新たに上口誠一副会長(マウア・ダ・セーラ)を会長に選任した。上口新会長は戦後移民。
嶋田会長は連合会創設以来、副会長十年、会長八年をつとめ、会の発展に献身、貢献した。連合会の活性を失わせてはならない、というのが信念で、支部巡回など率先して実行した。
同連合会はさきごろ、クリチーバ総領事館の推薦により、日本国外務省表彰を受け伝達された。嶋田氏はまた今度の総会で、役員として感謝状を受けた。謝辞で「私たちの連合会が外務省表彰を受けたが、これは青山鑛一クリチーバ総領事の配慮。会長とか役員が受けたわけではなく、パラナのみなさんがいただいたのだ。三十五周年という記念の年に受けたのが嬉しい。パラナ文化運動連盟と合同で、百年祭を祝って、パラナの日系はよく団結していることアピールしたい」と述べた。
上口新会長は、大きな文協連合体のトップとなった。サンパウロ市では特に〃参加しない戦後移民〃といわれ、特に一世がリーダーシップをとる団体でなければ、団体のトップにならなかった。「なれなかった」という表現も当たる。したがって「パラナは違う」という印象が強い。農業一筋の柿農家。嶋田会長の頼りになる片腕の一人だった。