二十七日午後一時ごろ、広島文化センターの大サロンを覗くと、お年寄りとボランティア合わせて四十人ほどがテーブルを囲んで食事をしていた。
この日、ブラジル広島県人会はデイケアーサービスをスタートさせた。雨が降っていたこともあり、利用者は十人足らずかなと高をくくっていた。
蓋を開けてみると、その三倍近くが申し込んだ。そのうち、非会員が三分の一で、高齢者福祉に対する日系社会の関心の高さを示した。「たくさん来てくれて、上々です」と大西博巳会長も満面に笑みを浮かべる。
元日系社会シニアボランティアの杉本和恵さんは、デイケアーセンターは歩いて通える距離になければ意味がありませんと話していた。
広島県人会の新事業がほかの県人会にも広がれば、相当の効果がありそう。 (古)
04/01/29