1月24日(土)
【既報関連】日本政府の草の根無償資金協力の一環として、サンパウロ総領事館(石田仁宏総領事)はマリリア市保健所管内初の生薬製造所に対し、一万七千六百八十六米ドルの無償供与を決定した。二十一日、同所落成式の際、アベラルド・カマリーニャ市長との間で引渡し式が行なわれた。二十二日付、ジアーリオ・デ・マリリア紙が報じている。
生薬製造所は同市北部の田園地域にあり、職員のタカオ・シンタクさんによると、最初は十二種の薬品をつくるという。アロエジェル、カモミールやパイナップルエキスを使った乳児用皮膚炎クリームなど薬品のいくつかはすでに調合済。同所では、消炎物質や抗生物質など対症療法薬も製造可能らしい。
カマリーニャ市長は製造所の落成でマリリア市の薬品分野が前進したとして期待を寄せた。石田総領事は、「生薬の無料提供など、マリリア市と周辺地域の医療サービス向上が期待できる」などと語った。